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見舞いの帰りの珍事 [2002/11/12(火)]
母の見舞いを終え、都電乗り場に向かう。

電車は携帯禁止なので、来るまで時間が有るしと携帯をいじっていた。

電車に乗る寸前最後のメールを送り、電車に乗って携帯をしまった。

一番奥の席が空いていたのでげっちゅぅ。


それが珍事を起こした・・・


座った途端、


謎の女
「携帯の電源を切って下さい!」


「…(・・)…はい。」


普段から車内では携帯電話の電源をお切り下さいとアナウンスが流れている都電。

着信しても見はしないものの電源をおいらは入れっぱなしにしていた。

確かに横暴であると思い、素直に携帯の電源を切った。

この人は勇気がある人だなぁ。

中々言えることじゃない。

素直にそう思った。


のに!!


「電源を切って下さい!」


ブチッ。
↑何かが切れた音♪



「今電源切りましたけ!」

謎の女
「見ていました。
 最後に画面が出ていました。
 マナーモードでも電波は凄いんです!!
 特にJ-phoneの電波は強いんです!
 電源を切って下さい!」



魁 心の声
こぉのぉやぁろぉ〜!!
(`д´#)




「今ちゃんと切ったじゃないですか!
 これで電源切れてるんですけど!!」

真っ暗になった携帯の画面を見せながら言った。


謎の女
「待ち受け状態でも電波は強いんです!!
 携帯の機種は覚えました。
 訴えます。  今、ウンチャラカンチャラで罰金50万なんですよ!」


謎の女はこの携帯がまだ電源が入っていると決め付け、勝手に話を進めていく。


魁 心の声
お前はこの携帯使った事あんのかよ!?


「じゃあ自分で触って確かめればいいじゃないですか!
 はい!
 どうぞ!!
 確かめて貰えば分かりますから!!」

そう言っておいらが携帯を差し出すが謎の女は腕を組み取ろうとしない。

謎の女
「いいえ!
 私は携帯の33cm以内には近付きません!
 結構です!」


魁 心の声
単に電源が切れてて自分の言動を訂正したくないだけじゃねぇか!!


「じゃあ電話掛けてみればいいじゃないですか!
 電車を降りて私の携帯に電話してみればいいじゃないですか!」

謎の女
「いいえ!
 私は座る事が出来ないので電車を降りる事は出来ません!」


はぁ!?
 別に座らなくていいんですけど!?」


しかし謎の女は訳の分からない事を行って降りようとはしない。

謎の女
「私はこの電車を降りる時間はありませんので降りられません!」

魁 心の中
もぉいいや、こいつ。
飽きた。

そして電車に乗ってきた青年がおいらの横に座った。


携帯をいじりながら。


おいらももぅ面倒臭くなってきたので、既に座った時に鞄から出していた本を開く。

すると謎の女はその青年の行動をおいらに言ってきた。

謎の女
「彼のように携帯の電源を入れてる人の33p以内にいるだけで貴方の体に害が及びその電波からウンチャラカンチャラが溜まるんですよ!!
 注意しなくていいのですか!?」


「だったらそれを私に言わず彼に直接言えばいいじゃないですか!?」

謎の女は単に若い男に注意して喧嘩になるのを避けたいのだろうが、口はよく動く。

謎の女
「男性は結局女性より弱いんです。
 実は私は男性を倒した事があります。
 私は彼の33p以内には近付きません!
 貴方の体の事です!
 注意しないんですか!?」


「はい(キッパリ)」

謎の女
「貴方の子宮に害が及ぶんですよ!!」

魁 心の中
びびっててめぇが言えねぇ〜だけじゃねぇか。
普段この電車で堂々と電話していたり携帯をいじってる奴に対して良くは思ってないけど、ここまで言われるとさすがに携帯をいじってる人を注意する気にもならない。


「もう、(子宮は)悪いんです!」

謎の女しばし黙り込む。

謎の女
「じゃあ!摘出しましたか?」

ブチブチッ!!
↑またまた何かが切れた音♪

魁 心の中
あ〜!!子宮子宮って、あ〜!!うるせぇ!!


「してませんよ。
 でも私は好きで女に生まれたわけじゃありません!
 女に生まれたくて生まれたわけじゃないし、子供を生みたいわけでもありません!
 子宮は要らないのに付いてるんです!
 子宮があるのが嫌なんです!」

かるぅ〜く公衆の面前でカムアウトしてみた(笑)

謎の女一瞬黙る。

謎の女
「携帯をいじっている隣の人の事を考えないんですか?」

もぉうっさいので本を読むことにしたが、勝手に謎の女は離し続けていて内容が全然頭に入らない。

最近買ったばかりの、魁のおすすめ本の続編で「わかった!運がよくなるコツ」という本。

それを見ながら謎の女の声を無視する。

まさに彼女は運が悪い人間。

人間レベルの低い人間である。

人を注意して終ったら迷惑だと思っていた他の人にもいい事をした事になるのでプラスが増えた筈なのに、それを何やかんやと騒ぎ立てて周りを不快にした時点でマイナスが増えているし、自分も相手も不快なのでどんどんマイナスが溜まっている。

おいらとは別次元の人間なのだ。

関わっていたらおいらまで人間レベルのマイナスを増やされてしまう。無視に限る。


でも謎の女は離し続ける。

「私の妹は携帯のせいで子宮ガンになり全部摘出しました!」

魁 心の中
そりゃ運のない人だ。
自分自身も家族も精神レベルを上げようと、振る舞いを変えず、ただ心配してるだけで努力してなかったんだね。

また謎の女は話しかけてくる。

謎の女
「体に異変はありませんか?」


「ええ。」

そして謎の女はおもむろにしゃがんだ。

何かブツブツ言っている。

謎の女
「殺しちゃってもいいんだけどなぁ〜…」

そんな下らない独り言を言ったと思ったら立ち上がり何かをしている。

そしてまたしゃがむと立ち上がって言葉を発した。

謎の女
「申し訳ありませんが写真を撮らせて頂きました。
 これを持って私はこれから王子警察署に行きますので失礼します。」

そう言って彼女は携帯をいじっている青年の前を通り電車を降りた。

つぅ〜か!時間無かったんじゃねぇ〜のかよっ!!


皆様こういった方とは関わらないようにご注意下さいませ♪

つぅか魁的には大勢の知らない人の前でプチカムアウト大会が出来て満足したとさ♪


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